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車検メンテナンス

車検に通るタイヤの溝は何ミリ?1.6mmの基準とスリップサインの見方

TireMatch編集部||

結論:車検の合格ラインは1.6mm、安全ラインは4mm

車検に通るタイヤの溝は残り1.6mm以上です。これは道路運送車両の保安基準で決まっていて、溝が1.6mmを切ると現れるスリップサインが1箇所でも露出していれば不合格になります。

ただし誤解しないでほしいのは、1.6mmは「違法になるかどうか」の線であって、「安全かどうか」の線ではないことです。雨の日の制動距離は溝が減るほど確実に伸び、体感できるレベルで性能が落ち始めるのが残り4mm前後。梅雨時の実測データでは、溝の深さとウェットグリップ等級の組み合わせで制動距離が10m以上変わります(詳しくは梅雨のタイヤ点検の記事)。車検に通ったからあと2年安心、ではありません。

スリップサインの見方

スリップサインは、タイヤの溝の底にある一段高い盛り上がりです。場所はタイヤ側面の△マークの延長線上にあります。

1. タイヤ側面から△(三角)マークを探す 2. △の延長線上の溝をのぞき込む 3. 溝の底の盛り上がりが周囲のトレッド面と同じ高さまで露出していたらアウト(=残り1.6mm)

タイヤは均等に減らないので、内側だけ・外側だけ先に減ることもよくあります。1本のタイヤでも複数箇所、そして4本すべて確認してください。片減りが激しい場合はアライメントのずれや空気圧不足が原因のことが多く、空気圧の記事ローテーションの記事も参考になります。

自分で測る:10円玉とデプスゲージ

10円玉での簡易チェック:10円玉を溝に差し込み、縁の葉の模様(約4mm位置)が見えるかどうかを見ます。葉が完全に見える=残り4mm以下の可能性が高い、が目安です。

確実に測るなら:数百円で買えるタイヤ用デプスゲージ(溝深さ計)を使えば0.1mm単位で測れます。Amazonでデプスゲージを探すと数百円〜千円台で見つかります。月1回の空気圧チェックのついでに測る習慣にすると、交換時期を予算込みで計画できます。

溝の残量と判断の目安

残り溝状態判断
8mm前後新品
5mm5割摩耗通常使用OK
4mm性能低下が始まる雨が多いなら交換検討開始
3mmウェット性能がはっきり低下交換推奨
1.6mmスリップサイン露出車検不合格・整備不良(違反)

なお、溝が残っていてもひび割れ製造から10年前後の経年は交換理由になります。総合的な交換タイミングの判断はタイヤ交換時期の見極め方にまとめています。

スタッドレスは基準が2つある

スタッドレスタイヤには、スリップサイン(1.6mm)とは別にプラットフォームという印があります。これは新品時の溝深さの50%で露出するもので、「冬タイヤとしての寿命」を示します。

  • プラットフォーム露出 → 冬タイヤとしては終了(雪道・凍結路を走ってはいけない状態)。ただし溝が1.6mm以上あれば夏タイヤ扱いとしては車検に通る
  • スリップサイン露出 → タイヤとして終了

つまり「車検には通るけど雪道はNG」という状態が存在します。冬前の点検ではプラットフォームのほうを見てください。

交換になったら:費用の目安

車検で溝を指摘されて交換になる場合、車検費用とは別にタイヤ代+工賃がかかります。相場はタイヤ交換費用の記事にまとめていますが、ネットでタイヤを買って持ち込み交換にすると総額を2割前後抑えられることが多いです。自分のサイズの最安値はサイズ検索から確認できます。

まとめ

  • 車検の基準は残り溝1.6mm以上。スリップサイン露出1箇所でも不合格
  • 安全に走れるかの目安は4mm。車検合格=安全ではない
  • スタッドレスはプラットフォーム(50%摩耗)が冬用性能の寿命
  • 溝チェックは月1回、4本×複数箇所。デプスゲージなら数百円で確実に測れる
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